大阪から千葉へ 新幹線でご夫婦一緒の施設入所サポート

5月の雨の日、転居サポートで大阪のご自宅にご夫婦を迎えにあがりました。ご夫婦ともに車椅子利用のため、家政婦さんの同行もあって4人での移動です。

マンションではご近所の方のお見送りが。最近だとマンションでは人付き合いの少ないところも多いですが、こちらのご夫婦はそうではなかったようです。お見送りは部屋からの出発だけでなく、マンションのエントランスまでお見送りに来てくださっていました。ご夫婦がこの場所で素敵な人間関係を築かれてきたのがわかります。

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ご主人は、ご自身の身内が住む場所への転居とあって、リラックスした様子でどっしりと構えておられましたが、奥様は出発から不安げな様子。無理もありません。今までは長く住み慣れた土地で親しい方もいて、そんな場所を離れるのは寂しいし不安な気持ちもあって当然だと思います。

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不思議なことに、スタッフが転居サポートでご一緒する際、雨になることが多いのです。
この日も雨。
そんな日はよく話すのですが、「住み慣れた街がお別れしたくないって泣いてる。悲しみの涙みたいですね」って。
そんな話をしてると、少し和らいだ表情が見られます。

JR新大阪駅までは介護タクシーを利用。観光客でいっぱいの新大阪駅ですが、駅員さんのサポートもあってスムーズに移動できています。
新幹線でも乗降のサポートはしていただきますが、車内ではくつろいでいるうちに、あっという間に東京に到着。東京駅からはまた介護タクシーを利用して、千葉でご入居される施設まではまたあっという間に到着です。施設では身内の方たちが到着を待っておられ、迎えてくださいました。

「また大阪に遊びに戻ってきたいな」 出発の時、奥様はそう漏らしておられました。 「戻って来れますよ」 そうお声掛けすると、安心されたご様子でした。

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それは実現する願いだと思います。もしサポートが必要であれば、またそういった帰省もお手伝いできればと思います。
新しい生活が始まる時、誰でも不安になって当然です。でもそんな不安が、ご一緒することで少しでも和らげることができていたらいいなと思います。 新しい土地でも、また楽しい時間をいっぱい過ごしていただけたら嬉しいです。

今回のサポートにおける専門的アセスメント(振り返り)

  • ご夫婦同時の広域移送における安全管理と介助配慮:今回はご夫婦揃っての転居であり、主対象者様だけでなく、同行される奥様も乗降に介助を要する状態でした。ご同行の家政婦様と連携を取り、介護タクシーの乗降や駅構内の移動において、お二人の安全を同時に確保するための優先順位を常に適切に判断し、それぞれの身体能力に合わせた適切な介助を並行して行うことで、ご夫婦揃っての安全な移動を実現しました。
  • ターミナル駅における混雑予測と現場判断(駅係員との連携):新大阪駅のような大規模駅では、エレベーターの混雑が移送計画の大きな遅延リスクとなります。今回は外国人旅行者の長蛇の列に対し、早めの行動でタイムラグを回避するとともに、現場の駅員と迅速にコミュニケーションを図りました。従業員用通路の使用を許可されるなど、臨機応変なルート確保を行うことで、予定していた新幹線への定時乗車と、お客様の精神的・身体的疲労の軽減を実現させました。
  • インスリン自己注射に対する多職種連携と見守り:新幹線車内での昼食に際し、インスリン注射の必要がありました。同行された元看護師の家政婦様と連携し、適切なタイミングでの実施を確認・見守ることで、低血糖や高血糖のリスクを回避し、安全な摂食環境を整えました。移動という特殊な環境下においても、日頃の療養習慣を途切れさせないための「医療的視点を持った伴走」を介護士として徹底しました。
  • イレギュラ-な事象への精神的配慮と到着後の即時対応:東京駅から目的地への到着時間の遅延が発生しましたが、お客様が不安にならないよう配慮し、お声掛けを行いました。到着直後の奥様の排泄ニーズに対しても、優先順位を施設スタッフへの引き継ぎから「即座のトイレ介助」へと切り替え。環境変化による緊張を解き、ご本人・ご家族双方が安心できる形でのサービス完了に努めました。

ご夫婦での長距離転居や、車いすをご利用の方の新幹線を使った移動をご検討の方は、転院・転居付き添い介護についてもご覧ください。