さいたま市から故郷・長崎県の離島へ 新幹線とフェリーでのお引っ越しサポート

さいたま市の有料老人ホームからT様の故郷である長崎県の離島へのお引っ越しのお付き添いをさせていただきました。介護タクシーに乗り施設を出発され東京駅に向かう前に住まわれていたお家に立ち寄られました。

東京駅から新幹線に乗り博多駅までの移動です。
多目的ルームをご使用され、横になり休憩を挟みながら、大好きな大判焼きと、うなぎのお寿司を召し上がりました。

新幹線多目的室で横になって過ごす

新幹線の多目的室内で座っている

島では、アワビなどたくさんの海の幸が獲れるなど、故郷のお話をたくさん聞かせていただきました。

博多駅に到達後、駅近くのホテルで1泊されました。
島へ向かう前に、スタッフが用意したマットを使用し入浴もされました。

博多駅近くのバリアフリー客室のお風呂

翌日、介護タクシーにて佐世保港へ向けて出発です。長時間のため、ストレッチャーを利用して横になって移動しました。

介護タクシーストレッチャーを利用

佐世保港に到着後、フェリーに乗る前の記念撮影。

佐世保港

フェリーが港に到着し、車椅子スペースへご案内したところで、お引っ越し先の施設スタッフへバトンタッチしました。

九州商船フェリーの車いすスペース

念願であったT様の故郷への帰省、娘様達の想い、たくさんの想いを乗せて島へ向けてフェリーが出港しました。

九州商船フェリー

フェリー出発

いつまでも、お元気でお過ごしくださいますよう心よりお祈り申し上げます!

ありがとうございました!

今回のサポートにおける専門的アセスメント(振り返り)

  • 既存の褥瘡(床ずれ)に対する悪化防止と除圧管理:ご本人様の仙骨部には7〜8cm大の褥瘡(微出血あり)が認められました 。長時間の新幹線移動や宿泊を伴う行程において、同一体位の継続は極めて大きなリスクとなります。そのため、新幹線内では多目的室のシートを活用して臥床姿勢を確保し 、宿泊先のホテルでは夜間2時間おきに体位変換(寝返り介助)と枕を用いた除圧を徹底しました 。この継続的な除圧管理により、長距離移動後も体調を安定させ、さらなる悪化を防ぎ移動する事ができました。
  • 宿泊先での衛生保持とスキントラブルへの対応:長距離移動による疲労と皮膚の不潔は、感染症や皮膚トラブルを招く要因となります。今回は宿泊先のホテルにおいて、普段と異なる環境下・限られた介助環境下でも衛生保持・スキントラブル防止の為、折り畳み式エアマットを準備し安全にご入浴いただきました。ご入浴入浴後には褥瘡部への軟膏塗布等の処置を行い 、清潔の保持と治癒環境の整備を両立させました。
  • 嚥下(飲み込み)状態の観察と口腔ケア:水分摂取時に一時的なむせ込みが見られたものの、適切な見守りにより安定した嚥下状態を維持できました 。特筆すべきは、食後の口腔ケアにおいて残渣(食べかす)が多く認められた点です 。これを放置すると誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、ブラッシング介助を徹底し、口腔内環境を整えることに注視しました 。移動中という限られた環境下でも、生活期に近い緻密なアセスメントとケアの継続が重要となります。
  • 拒否的言動への心理的アプローチと尊厳の保持:事前の情報では「排泄介助への拒否」が懸念されていましたが、実際には拒否なくスムーズに介助を受け入れていただくことができました 。これは、ご本人様の「故郷に帰りたい」という強い念願に寄り添い、道中での会話(宇久島の思い出話など)を通じて信頼関係を構築できた結果であると考えます 。身体介助だけでなく、お客様の精神的な充足感を優先し、ご家族と共に「念願の里帰り」という目標を共有することが、安全で円滑なサポートの土台となりました 。

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