2025.11.23
カテゴリ:01.介護付き旅行
福祉施設入居中の方と故郷へ帰省|介護付き旅行サポート事例
神奈川県の福祉施設にご入居中のO様の、故郷への帰省旅行をサポートしました。
昨年5月にご病気をされてから、初めてとなる故郷への帰省。「また家族で集まれるように」というお兄様の想いから始まった今回の旅に、付き添いスタッフとしてご一緒させていただきました。

介護タクシ-にて小田原駅へ向かい、新幹線乗車前にご家族様へのお土産と昼食のお弁当を購入されました。


新幹線車内で、紐を引き抜いて蒸気で温める加熱式の焼き肉弁当を召し上がられました。


名古屋駅で、のぞみ号に乗換え姫路駅へ移動。姫路駅に着いたら立ち寄りたい場所があるとの事。北口の眺望デッキから街の様子を観たかったとの事。駅からまっすぐ進んだ先に姫路城が望め、姫路食博というイベントが催され駅前の広場は人で賑わっていました。


姫路駅から介護タクシ-に乗り込み、向かったのは昨年の帰省時にお泊りになられた「いこいの村はりま」へ向かいました。


チェックイン後、バリアフリ-ルームにて寛がれた後、1年半振りにお母様・お父様と再会されました。久しぶりの再会に表情も緩みます。

今年もご家族皆様とのお時間が過ごせるよう、会席の場を設けました。




夕食後にお兄様(次男様)と甥っ子様も来訪され、家族団らんの時を過ごされました。甥っ子様が、ご家族様と連絡が取り合えるようにと、スマホアプリの設定を行ってくれました。


翌日もご家族皆様とホテルでお集まりになり、叔母様もご一緒され地元話等で話が盛り上がります。
家族愛に溢れた、大切な再会の場となりました。ご一緒させていただき、ありがとうございました。

今回のサポートにおける専門的アセスメント(振り返り)
- 身体機能と疼痛リスクへの配慮
O様は右肩が脱臼しやすく、三角巾による固定保護が必要な状態であったため、移乗や更衣、車いす上での姿勢調整時には右上肢への負荷軽減を意識しました。痛みの訴えが強くなる場面も想定し、過介助にならないよう、ご本人が可能な動作はできる限りご自身で行っていただきながら、安全確保に努めました。 - 移動・宿泊環境におけるリスクアセスメント
新幹線では車いす対応座席や多目的室を利用し、乗り換えやトイレ利用、待機場所を確認しながら無理のない移動を行いました。宿泊先ではバリアフリールームを利用しましたが、トイレ内の手すり位置やペーパーホルダーの配置により立位保持が不安定になる場面があり、環境面の事前確認の重要性を再認識しました。 - 服薬・食事・排泄面への個別対応
食事では箸の使用が難しいため、スプーン・フォークを使用し自立摂取を支援しました。夕食時にはビールを希望されましたが、けいれん発作薬との飲み合わせによるふらつきや眠気のリスクを考慮し、ノンアルコールビールで対応しました。また、夜間は尿失禁が見られたため、防水シーツの使用や清拭・更衣を行い、清潔保持と皮膚トラブル予防に努めました。 - 旅行全体の振り返り
今回の旅行では、右肩の異常やけいれん発作、体調不良なく2日間の行程を終えることができました。ご家族との再会や会食、スマホアプリの設定を通じた今後のつながりづくりもあり、身体的な安全確保だけでなく、心理的安定や社会参加の面でも意義のある帰省旅行になったと感じます。
故郷への帰省やご家族との再会を目的としたご旅行をご検討の方は、介護旅行についてもご覧ください。