2025.11.01
カテゴリ:01.介護付き旅行
生まれ育った名古屋へのご旅行
千葉県の施設にお住まいのT様。今年の春、子育てをした街を巡る旅を息子様ご夫婦とご一緒させていただきました。
今回はご自身の生まれ育った故郷の名古屋へ息子様と訪れました。
まずは介護タクシーに乗車して駅に向かいます。

そして在来線から新幹線へ乗り継ぎ、車内ではスタッフの用意した介護食を召し上がりました。新幹線の多目的室では椅子をベッドにしてゆっくり移動出来ました。


名古屋駅からは介護タクシーに乗り名古屋城を散策しました。



この日はとてもいいお天気で菊まつりや色づき始めた紅葉を眺めました。


懐かしいテレビ塔や昔よく通われた鶴舞図書館の横を通りご自宅の見学もしました。

2日目は妹様ご家族や姪御様とお会いになりお墓参りをしました。お墓には数段の階段がありましたが、介護タクシーのドライバーと息子様と3人で車椅子ごと抱えてお運びし、お墓の前まで行くことができてよかったです。


その後の会食ではT様のお膳も用意されていましたが、介護食をメインに茶碗蒸しやプリンを召し上がりました。

帰りの新幹線も多目的室を利用したのでゆっくりすることができました。

施設に向かう介護タクシーの中から見た夕焼けは燃えるように赤く、二日間の旅を無事に終えることができました。

この度はありがとうございました。
今回のサポートにおける専門的アセスメント(振り返り)
- 長距離移動における安楽な姿勢保持
千葉から名古屋までの移動では、介護タクシー、在来線、新幹線を組み合わせた長距離移動となりました。3連休初日の混雑もありましたが、新幹線では多目的室を利用し、必要時に椅子をベッドとして使用することで、疲労軽減と安楽な姿勢保持に努めました。復路では背部痛の訴えがあったため、早めに臥床できるよう環境調整を行いました。 - 摂食・嚥下機能に配慮した食事支援
食事面では、ペースト食やとろみ付きのお茶など、T様の摂食・嚥下機能に合わせた食形態で対応しました。食後は嘔吐予防のため、すぐに横にならず車いす上で一定時間過ごしていただきました。会食時にはご本人用のお膳も用意されていましたが、誤嚥リスクや消化面を考慮し、介護食を中心に、茶碗蒸しやプリンなど食べやすいものを選択しました。 - 排泄ケアと清潔保持
旅行中は定期的なパット交換・おむつ交換が必要であり、夜間帯も排泄介助を実施しました。日中の観光や移動、会食の合間にも排泄状況を確認し、皮膚トラブルの予防と清潔保持に努めました。宿泊旅行では、排泄リズムを把握したうえで、夜間対応を含めたケア体制を整えることが重要であると感じます。 - 墓参時の移動リスクへの対応
お墓参りでは、墓地までに数段の階段があり、車いすでの移動にリスクが伴う場面でした。介護タクシーのドライバー、息子様、スタッフの3名で連携し、車いすごと安全に移動介助を行うことで、お墓の前まで行くことができました。段差や階段のある場所では、事前のリスクアセスメントと複数名での介助体制が不可欠であると改めて感じました。 - 家族交流による心理的効果
妹様ご家族や姪御様との再会、会食の時間は、T様にとって故郷とのつながりを再確認する大切な機会となりました。食事制限や介助が必要な中でも、ご家族と同じ場に参加し、同じ時間を共有できたことは、安心感や満足感につながったと考えられます。 - 旅行全体の総括
今回の旅行は、移動・食事・排泄・休息・服薬といったADL全般への支援を行いながら、T様の「故郷を訪れたい」「家族と会いたい」という想いを実現したサポートでした。身体的負担を最小限に抑えつつ、ご本人の人生に深く関わる場所を訪れることができ、ご家族にとっても心に残る旅行になったと振り返ります。
故郷への里帰りやお墓参りを兼ねたご旅行をご検討の方は、介護付き旅行についてもご覧ください。