2025.09.28
カテゴリ:08.転院・転居
名古屋から埼玉へ 新幹線の車いす対応座席での施設転居サポート
名古屋の施設から娘様のいる埼玉の施設へ転居サポートをさせていただきました。初めは緊張顔のSさまでしたが介護タクシー内では歌謡曲を聞きながら表情も和らいできました。


名古屋駅では人の多さにややビックリされていましたが、駅員さんと連携しスムーズに新幹線に乗車です。

お尻の負担を考え車椅子から座席へ移動。リラックスしていただきました。

車内で昼食。事前におうかがいしていた食事形態のおかずを器に移して提供させていただいていただきました。

食べやすい位置に介助者が器を持って飲み込みを確認しながら食べていただきました。

短いお付き合いでしたが、穏やかなSさまと過ごせた時間がとても楽しかったです。
Sさまにとっても今回の旅がいい思い出になっていますように。
新しい施設でも元気にお過ごしください。今回はご依頼いただきありがとうございました。
今回のサポートにおける専門的アセスメント(振り返り)
- シーティング調整による褥瘡(床ずれ)予防と姿勢保持:移動開始時、車椅子がお身体に適合しておらず「仙骨座り(前滑り)」の状態が見受けられました。この状態は皮膚の摩擦や特定の部位への圧力を強め、褥瘡のリスクを高めます。今回は膝下にタオルを挿入して骨盤の後傾を抑制し、新幹線内では臀部の痛みに配慮して座席へ移乗していただくことで、長距離移動における身体的負担の軽減と皮膚トラブルの回避を徹底しました。
- 残存機能を活かすための食事環境の最適化:「食べこぼしがある」という事前情報に対し、単に全介助を行うのではなく、環境を整えることで「自力摂取」をサポートしました。具体的には、器を本人に近い位置に保持し、持ちにくい紙コップを安定感のあるプラスチックコップへ代替するなどの調整を行いました。適切な道具の選択と環境設定により、安全な嚥下(飲み込み)と「自分で食べる」という意欲の両立を支援しました。
- トロミ調整による誤嚥防止と自立支援 :水分摂取においては、ご本人様の嚥下状態に合わせた適切なトロミ剤の活用と、ご自身のペースで飲めるようなセッティングを行いました。移動中の脱水を防ぎつつ、誤嚥(誤って肺に飲み込むこと)のリスクを最小限に抑えるための専門的な配慮です。リラックスして過ごしていただけるよう、食後の休息時間の確保にも配慮しました。
- ターミナル駅における移送マネジメントと排泄管理:東京駅のような大規模ターミナルでは、エレベーターの混雑(インバウンドやベビーカー利用者による列)が移送計画の遅延リスクとなります。こうした外部環境を予測し、余裕を持ったタイムスケジュールで行動するとともに、長時間の移動に備えて排泄誘導を計画的に実施しました。結果として、一度も失禁することなく、尊厳を保った状態でのシームレスな移送を実現しました。
新幹線を利用した長距離の転院・転居をご検討の方は、転院・転居の付き添い介護についてもご覧ください。