熊本から沖縄へ、亡き父の足跡をたどる旅。
「いや〜〜。ロマンを感じました〜〜😆」
沖縄から戻られたばかりのKさんの息子さんが、興奮気味に報告してくださいました。
熊本から沖縄へ。
Kさんのお父様の足跡をたどる旅。
Kさん60歳代の女性。
Kさんのお父様は、
戦後、沖縄の糸満で漁師をしていましたが、
Kさんが生まれて10ヶ月の頃に海の事故でお亡くなりになりました。
Kさんからすると、お父様の記憶もなければ思い出もない。
でも、お母様からは事あるごとに
「お父さんはこんな人だったんだよ」っていうことを聞いていたんだそう。
糸満で戦後、漁師をしていた。
潜りが得意で、大会で優勝したことがある。
その他、生年月日など個人的な情報を元に、
Kさんの、
お父さんの足跡をたどる旅が計画されました。
そしてこの沖縄旅行は、
どうしても、息子に見せたい!
と、Kさんの強い要望により息子さんも同行することに。
7月に、ご入院先の病院で浮上した沖縄旅行のお話。
お二人とも、医療という側面での見守りやサポートが必要だったので、
ご旅行には弊社の看護師スタッフがお付添させていただくことになりました。
熊本空港から那覇空港へ飛行機で。
糸満市に泊まり、
立ち寄り先は観光地でなく、
県庁や図書館、資料室、漁協など。
そしてそこで得られた情報を元に、人に会いに行く、といった行程です。
さらに、
「漁師をしよったお父さんが、船の上から見よったじゃろう糸満を、自分も船の上から見たい」というKさんの想い。
↓
観光やクルーズという形でなく、
地元の漁船に乗せていただくという形で
実現しました✨
沖縄の方は、準備段階からとても協力的でした。
電話口で事情を話すと、
「それなら○○の○○さんに聞いたら良いよ!」とか、
「それなら漁船の船長○○さんに頼んでみるよ!」とか、
本当に親身になって色々と相談に乗ってくれるのです。
それは、Kさん達が訪れた日も変わらず、
タクシーに乗れば運転手さんが、
県庁では担当者の方が、
資料室ではキーマンが、
漁協でも担当者の方が、
本当に親身になって話を聞いてくれて、
心当たりの情報提供をしてくださいます。
Kさんのお父様が生きていれば同じくらいの
90歳代のおじいも、漁協に来てくれました。
お父様の弟さん、の娘さんにも会ってお話を聞くことができました。
「行く先々で、出逢う人達がおじいちゃんのことを語るんですよ!」と息子さん。
そんな皆さんの話を聞きながら、
息子さんは会ったことのないおじいちゃんの存在を感じ、歴史を感じ、
そして今、自分が「生きている」ことを実感したそう。
そして冒頭の、
「ロマンを感じました〜〜」という第一声だったのです。
旅の途中で、お父様の若かりし頃の写真が出てきたそうです。
それを見ながら、沖縄で出逢った人に、
「どことなく息子さんに似とるね〜」と言われたことや、
おじいちゃんが眠るお墓は、
その一門のご先祖様が眠る大きくて立派なお墓で、県内最大の規模。観光地にもなっていることも、息子さんはとても嬉しかったようです。
Kさんも、そんな息子さんの様子を見て嬉しそうでした。
それに、やはり
漁船に乗せていただいて、
潮風を浴びながら、
船長さんから色んなお話を聞き、
お父様が見ていたであろう風景を、
今、同じようにご自身も海から眺め、
きっと、言葉にできない想いもたくさんあったんじゃないかなぁと思います。
そんな、沖縄での3日間。
お手伝いの機会をいただいて本当に良かったです。
無事に行って帰って来られて、本当に良かったです。
ありがとうございました✨
写真は、民宿ヤポネシアのお食事と、
お食事後に宿主さんが、三線を弾いているところ。
身体に優しいお料理と、家庭的なおもてなしで
Kさん達をいつも迎えてくださいました♪
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